2007年10月06日
ジエツサワ その3
…その2から続く
「堰堤がない…。」
確かに二百m位先に堰堤があるはずである。
土石流か何かで潰れたのか?
いやそれにしても堰堤の残骸すらない。
やはり、先ほど否定した可能性を肯定しなければいけない。
そう、堰堤は無くなった訳ではない。
堰堤はまだ作られていない状態なのである。
つまり、こう考えるとつじつまがあうのである。
「堰堤がない…。」
確かに二百m位先に堰堤があるはずである。
土石流か何かで潰れたのか?
いやそれにしても堰堤の残骸すらない。
やはり、先ほど否定した可能性を肯定しなければいけない。
そう、堰堤は無くなった訳ではない。
堰堤はまだ作られていない状態なのである。
つまり、こう考えるとつじつまがあうのである。
「近代的な人間活動が行われるようになる以前のH川で釣りをしている」
それが数百年前なのか、数千年前なのか、数万年前なのかは分からない。
少なくても、現在いるところが、堰堤が作られる前、
そしてプラスチックやアルミ缶などが作られる前の時代ということになる。
それならば、ゴミのなさ、ヤマメのみならずサクラマスの遡上、杉の植林がないこと、
そして異様なほどの魚影の濃さも理解できる。
しかし、もしそうだとしたら元に戻れるのか?
そう思った瞬間、突然恐怖に襲われた。
しかし、根っからの釣り馬鹿。
また釣りを再開したのである。
恐怖を打ち消すかのように、フライを打ち込み続ける。
相変わらずポイントポイントから尺クラスのイワナ、ヤマメが釣れてくる。
フライは食わないが、ひらきに定位しているサクラマスも数匹目撃した。
本来1つ目の堰堤がある場所までは1km弱ほどであるが、
尺イワナ10本(最大36cm!)、尺ヤマメ4本(最大32cm!)、
尺以下はイワナ、ヤマメ合わせると50本は釣ったろうか。
そして驚くべきことに、フライロストがゼロなのである。
(さすがにリーダーとティペットは5xに変えたが…。)
しかし、最初に結んだ12番のエルクヘアカディスはぼろぼろで
ハックルも切れてなくなっている。
良くこんなフライで釣れるなぁ…。
そして1つ目の堰堤があるはずの場所には大きなプールが広がっていた。
「ここにはこんなプールがあったんだ…。」
取り合えず、このプールを攻めてから、
今おかれている状況をゆっくり考えよう…。
本当にどうしようもない釣り馬鹿である。
さて、淵尻から探っていく。
あたりはない。
徐々に上流へフライを打ち込んでいく。
ここがこのプールの核心部!
というところにフライを打ち込むと
さすがにハックルのなくなったフライなので、
波にもまれてしまった。
あらら。ピックアップしなきゃ…。
と思ってロッドをあおると、ラインがぴんと張っている。
全く動かない。
根掛かり、ではないよな?
あのプールの深さであの波のもまれ方で根掛かりはない。
でも全くラインが動かないから流木でもあるのかなぁ?
絶好のプールで、これまでの反応のよさから言って
かなり大きい魚の反応があると期待していたのに木にひっかかるとは。
このいかにもポイントからでないなんて、なんか皮肉だなぁ…。
そう思いながら、リールでラインを巻き取りながら
木に引っかかったと思われるポイントに近づいていった。
あと、7~8mというところで、一瞬心臓が止まるかと思うほど
ドキッとした!
なんとラインが伸びていくその先にあったのは木ではなく
でかい魚影だったのである。
「でかい…。」
…その4に続く
(絶対にフィクションでしょう?)
それが数百年前なのか、数千年前なのか、数万年前なのかは分からない。
少なくても、現在いるところが、堰堤が作られる前、
そしてプラスチックやアルミ缶などが作られる前の時代ということになる。
それならば、ゴミのなさ、ヤマメのみならずサクラマスの遡上、杉の植林がないこと、
そして異様なほどの魚影の濃さも理解できる。
しかし、もしそうだとしたら元に戻れるのか?
そう思った瞬間、突然恐怖に襲われた。
しかし、根っからの釣り馬鹿。
また釣りを再開したのである。
恐怖を打ち消すかのように、フライを打ち込み続ける。
相変わらずポイントポイントから尺クラスのイワナ、ヤマメが釣れてくる。
フライは食わないが、ひらきに定位しているサクラマスも数匹目撃した。
本来1つ目の堰堤がある場所までは1km弱ほどであるが、
尺イワナ10本(最大36cm!)、尺ヤマメ4本(最大32cm!)、
尺以下はイワナ、ヤマメ合わせると50本は釣ったろうか。
そして驚くべきことに、フライロストがゼロなのである。
(さすがにリーダーとティペットは5xに変えたが…。)
しかし、最初に結んだ12番のエルクヘアカディスはぼろぼろで
ハックルも切れてなくなっている。
良くこんなフライで釣れるなぁ…。
そして1つ目の堰堤があるはずの場所には大きなプールが広がっていた。
「ここにはこんなプールがあったんだ…。」
取り合えず、このプールを攻めてから、
今おかれている状況をゆっくり考えよう…。
本当にどうしようもない釣り馬鹿である。
さて、淵尻から探っていく。
あたりはない。
徐々に上流へフライを打ち込んでいく。
ここがこのプールの核心部!
というところにフライを打ち込むと
さすがにハックルのなくなったフライなので、
波にもまれてしまった。
あらら。ピックアップしなきゃ…。
と思ってロッドをあおると、ラインがぴんと張っている。
全く動かない。
根掛かり、ではないよな?
あのプールの深さであの波のもまれ方で根掛かりはない。
でも全くラインが動かないから流木でもあるのかなぁ?
絶好のプールで、これまでの反応のよさから言って
かなり大きい魚の反応があると期待していたのに木にひっかかるとは。
このいかにもポイントからでないなんて、なんか皮肉だなぁ…。
そう思いながら、リールでラインを巻き取りながら
木に引っかかったと思われるポイントに近づいていった。
あと、7~8mというところで、一瞬心臓が止まるかと思うほど
ドキッとした!
なんとラインが伸びていくその先にあったのは木ではなく
でかい魚影だったのである。
「でかい…。」
…その4に続く
(絶対にフィクションでしょう?)
Posted by まつやん at 20:00│Comments(7)
│書き物
この記事へのコメント
おお、やはり、バック・トゥー・ザー・フューチャーでしたね!
さあ、帰れるのでしょうか?
さあ、帰れるのでしょうか?
Posted by jbopper at 2007年10月06日 21:19
こんばんは
来年はココに連れて行って下さい。
私は自力でタイムスリップします。(笑)
来年はココに連れて行って下さい。
私は自力でタイムスリップします。(笑)
Posted by hajihadu at 2007年10月06日 21:59
解った!!
日本酒呑み過ぎた! ^^;
日本酒呑み過ぎた! ^^;
Posted by yogoreのmakoto。 at 2007年10月06日 22:00
さてさて、まつやん殿。ラインの先に大きな魚影が浮かぶ今、後に引けぬは釣り師もブロガーも同じこと。先ずは次章での「快心の一撃」に背中を痛打されますこと、心待ちにしております。
Posted by ひげオヤジ at 2007年10月06日 23:35
さて5Xで勝負できるのか?
楽しみにしておりますヨ!
楽しみにしておりますヨ!
Posted by のしろ at 2007年10月07日 09:40
→jbopper さんへ
バック・トゥー・ザー・フューチャーでした^^
果たして帰れるのだろうか!?
次号、最終話です。
→hajihadu さんへ
hajihaduなら本当にタイムスリップしちゃいますよ…(笑)
バック・トゥー・ザー・フューチャーでした^^
果たして帰れるのだろうか!?
次号、最終話です。
→hajihadu さんへ
hajihaduなら本当にタイムスリップしちゃいますよ…(笑)
Posted by まつやん at 2007年10月07日 19:27
→yogoreのmakoto。 さんへ
そう、酔っ払ったまま、入渓して…、
って、コラ(笑)
でも一回ほろ酔いで釣りしてみたい^^
→ひげオヤジさんへ
うっ!果たして会心の一撃なるか!?
つまらなくて、改心の一撃にならければ
よいのですが…^^;
→のしろさんへ
果たして、釣り人は釣り上げることができるのか、
そして帰れることができるのか!?
次号、最終話だす!!
そう、酔っ払ったまま、入渓して…、
って、コラ(笑)
でも一回ほろ酔いで釣りしてみたい^^
→ひげオヤジさんへ
うっ!果たして会心の一撃なるか!?
つまらなくて、改心の一撃にならければ
よいのですが…^^;
→のしろさんへ
果たして、釣り人は釣り上げることができるのか、
そして帰れることができるのか!?
次号、最終話だす!!
Posted by まつやん at 2007年10月07日 19:31