2009年01月17日
ホームリバーの中を
今日は平日であるが、有給を取っていつものホームリバーに向かった。
ホームリバーに行くのに、わざわざ有給?
そう思うかもしれないが、今日はどうしてもホームリバーに来たかったのである。
いや、来なければいけないのである。
ウエーダーを身につけ、シューズを履いた。
しかし、ベストは身につけず、ロッド、リールも車に置いたまま、
車にロックをかけ、入渓点に向かう。
林道を少し歩いて入渓点に向かったのだが、途中山菜取りの老夫婦とすれ違った。
「こんにちは。」
「どうも。」
「釣り…ですか?」
「えぇ、まぁ…」
老夫婦の不思議そうな顔をする理由もわかる。
明らかに釣り人の格好なのに、竿を持ってないのだから。
川が見えて来た。
きれいなせせらぎ。
川はいつもと同じように流れていた。
川に一歩足を踏み込む。
水流が足を押してくる感じが心地よい。
上流を見ると、木々がトンネルと作り、
その中を川が流れているのが見える。
上流に向かって一歩踏み込む。
流れから魚が走り出す。
いつもなら、しまった!と思うところだが今日はよいのである…。
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タグ :釣り小説
2008年04月15日
2008年04月12日
禁断症状
最近全く釣りに行っていない。
パパになるといけないとは聞いていたが、
まさかこれほどとは。
別に子供や子育てが嫌いな訳でない。
むしろ、親バカ丸出しでかわいがっているし、
夜中のオムツ換えもお風呂も楽しくやっている。
手にウンチをかけられても、かわいいもんだ。
ただ釣りに行けない、行きたい。
それ以上でも、それ以下でもない。
となると、自分の思考の自由時間を
釣りに費やすしかなかろう。
夜寝る前のひと時、私は渓に立つ。
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パパになるといけないとは聞いていたが、
まさかこれほどとは。
別に子供や子育てが嫌いな訳でない。
むしろ、親バカ丸出しでかわいがっているし、
夜中のオムツ換えもお風呂も楽しくやっている。
手にウンチをかけられても、かわいいもんだ。
ただ釣りに行けない、行きたい。
それ以上でも、それ以下でもない。
となると、自分の思考の自由時間を
釣りに費やすしかなかろう。
夜寝る前のひと時、私は渓に立つ。
2008年01月11日
ダブルヒット?シングルヒット?
「バシャ!」
私のフライにヤマメがヒットした!
私:「よしっ!」
T:「ちっ!」
私のヒットを見て、同行しているTは舌打ちをした。
普通ならこんなリアクションをするはずは無いのであるが…。
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2007年12月19日
懲りない奴 (釣り人編)
入渓の時の高揚感はすでにない。
これまで、何回キャスティングしたのだろうか。
そして同じ回数、フライは何事も無く足元まで流れてきている。
仕事やら家族サービスやらで1ヶ月ぶりの釣行であるが、
大型連休の最終日なので、ある程度は覚悟していた。
実際この川に入渓するまでいくつかの川を見てきたが、
どこも車、車、車、車、そして人、人、人、人、。
ようやく車の少ないこの川のこの区間に入渓したのだが。
全く反応が無い。
多分、今朝早く、あるいは昨日まで人が入っていたのだろう。
それにしても魚がいないのか、それともいるけど反応がないのか。
それすらも分からない。
しかし、今さら場所を変えても状況はほとんど変わらないだろう。
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これまで、何回キャスティングしたのだろうか。
そして同じ回数、フライは何事も無く足元まで流れてきている。
仕事やら家族サービスやらで1ヶ月ぶりの釣行であるが、
大型連休の最終日なので、ある程度は覚悟していた。
実際この川に入渓するまでいくつかの川を見てきたが、
どこも車、車、車、車、そして人、人、人、人、。
ようやく車の少ないこの川のこの区間に入渓したのだが。
全く反応が無い。
多分、今朝早く、あるいは昨日まで人が入っていたのだろう。
それにしても魚がいないのか、それともいるけど反応がないのか。
それすらも分からない。
しかし、今さら場所を変えても状況はほとんど変わらないだろう。
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タグ :フィクション
2007年10月07日
ジエツサワ その4(最終話)
…その3から続く
「でかい…。」
少なく見積もっても50cm以上はある。
もしかしたら65cmくらいはあるかもしれない。
1m位の深さに定位しているが、水がきれいなせいもあり、
一目見てイワナとわかる斑紋が背中にあるのが見える。
魚がでかいので、斑紋の大きさも半端ではない。
口にフライが刺さっているはずなのに全く意に介さず
定位している。 続きを読む
「でかい…。」
少なく見積もっても50cm以上はある。
もしかしたら65cmくらいはあるかもしれない。
1m位の深さに定位しているが、水がきれいなせいもあり、
一目見てイワナとわかる斑紋が背中にあるのが見える。
魚がでかいので、斑紋の大きさも半端ではない。
口にフライが刺さっているはずなのに全く意に介さず
定位している。 続きを読む
2007年10月06日
ジエツサワ その3
…その2から続く
「堰堤がない…。」
確かに二百m位先に堰堤があるはずである。
土石流か何かで潰れたのか?
いやそれにしても堰堤の残骸すらない。
やはり、先ほど否定した可能性を肯定しなければいけない。
そう、堰堤は無くなった訳ではない。
堰堤はまだ作られていない状態なのである。
つまり、こう考えるとつじつまがあうのである。 続きを読む
「堰堤がない…。」
確かに二百m位先に堰堤があるはずである。
土石流か何かで潰れたのか?
いやそれにしても堰堤の残骸すらない。
やはり、先ほど否定した可能性を肯定しなければいけない。
そう、堰堤は無くなった訳ではない。
堰堤はまだ作られていない状態なのである。
つまり、こう考えるとつじつまがあうのである。 続きを読む
2007年10月05日
ジエツサワ その2
…その1から続く
なんだろう、この違和感…?
しかし、この時点ではまだわからなかった。
その後も尺クラスのイワナ、ヤマメがバンバン釣れる。
相変わらずカメラは壊れたまま。
カメラが壊れていなければ、証拠になるのに!
一日、というか2時間くらいで尺イワナ6本、
尺ヤマメ2本釣れた、なんて言っても誰も信じないよなぁ…。 続きを読む
なんだろう、この違和感…?
しかし、この時点ではまだわからなかった。
その後も尺クラスのイワナ、ヤマメがバンバン釣れる。
相変わらずカメラは壊れたまま。
カメラが壊れていなければ、証拠になるのに!
一日、というか2時間くらいで尺イワナ6本、
尺ヤマメ2本釣れた、なんて言っても誰も信じないよなぁ…。 続きを読む
2007年10月04日
ジエツサワ その1
釣りをしているとたまに不思議なことに巻き込まれる…
(kawatombo kenさん、ぱくってすいません^^;)
もう数年前の話である。
H川は、某県の県北を流れ日本海へ注ぐ大河の支流である。
隣県との間にまたがる1500m級の山々を水源とし、
かなり懐の深い川である。
このH川であるが、上流部は深いV字谷の底を流れ、
川にたどり着くには深い木々が多い茂った急斜面を
数十m降りないといけない。
しかし、渓相は完璧である。
V字谷の底ながら、広い川幅、豊富な水量。
大石が点在し、好ポイントを形成する。
魚影もものすごく濃いというわけではないが、
時折40cmオーバーのイワナが釣れたという噂も耳にする。
実際私も尺を数本上げたこともある。
そう、本当に完璧なのである。
数kmおきにある魚が遡上できないような堰堤があることを除いては。
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(kawatombo kenさん、ぱくってすいません^^;)
もう数年前の話である。
H川は、某県の県北を流れ日本海へ注ぐ大河の支流である。
隣県との間にまたがる1500m級の山々を水源とし、
かなり懐の深い川である。
このH川であるが、上流部は深いV字谷の底を流れ、
川にたどり着くには深い木々が多い茂った急斜面を
数十m降りないといけない。
しかし、渓相は完璧である。
V字谷の底ながら、広い川幅、豊富な水量。
大石が点在し、好ポイントを形成する。
魚影もものすごく濃いというわけではないが、
時折40cmオーバーのイワナが釣れたという噂も耳にする。
実際私も尺を数本上げたこともある。
そう、本当に完璧なのである。
数kmおきにある魚が遡上できないような堰堤があることを除いては。
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2007年09月10日
懲りない奴 その2 イワナ編
あー、腹減ったなぁ…。
しばらくろくなもん食べてないよ。
トビケラがたくさん羽化してたのはいつだったかなぁ。
あの時はおいしかったなぁ。
腹いっぱいになったし。
最近は水も少ないし、おいらの縄張りも小さくなってきたよ。 続きを読む