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2006年12月17日

秋田のざっこの現状

秋田のざっこの現状
10月下旬のことだったのですが、出張で研修に行ってきました。

「なんで出張でざっこやねん!」

というお声が聞こえてきそうですが、
実は関係があるのです!


午前中は秋田のとある地区のざっこ達のうち、
どれだけ外来種が占めているのかということと、
その地理的要因についての講義、
午後からは実際にフィールドに出て、
ざっこ達を捕獲して調べてみるというものでした。

あぁ、いつもこんな出張だったらいいのに!

実はこの出張に「誰か行かんかねー」という書類がまわってくるちょっと前に、
七つの竿を持つ男
のコメントの中でiwaoさんが、秋田のざっこ達の現状を書いてくれていました。
それもあり、2つ返事で
「はーい、行きます!」
とあいなったのです。

午前中の講義では、改めて秋田のざっこ達の現状を知ることができました。
例えば、

・関西方面からアユ稚魚を買ってきて放流するが、
 その中にモツゴが混ざってしまい、
 当然それも秋田に放流されてしまう。

・河川水が流入するような湖沼では、
 モツゴが当然流入する。

・モツゴが入ってくると、シナイモツゴは駆逐される…。


あぁ、バスがいないから大丈夫、ということでは全然無いんですね。
ちなみに、

・河川水が流入しやすい
・道路から近い


という2つの条件がそろうと、外来種の入ってくる
確率が高くなるそうです。
逆に

・道路から離れている
・山側にある(つまり河川水が流入しない)


という湖沼は在来種が占める確率が高くなるそうです。
ナルホド!

ということで、午後はフィールドワークです。
近い場所に、上記の2つの湖沼があるところに行き、
実際にトラップを仕掛け、トラップにかかる魚を調べる、
というものです。
重ね重ね言いますが、

こんな出張だけだったらいいのに!

こんなところに行きました。
秋田のざっこの現状
注) 10月下旬ですからね!

で、この沼の近くの山際に、別の小さい沼があるのです。
秋田のざっこの現状

山際の沼から、下の沼を見下ろすとこんな感じです。
秋田のざっこの現状

この2ヶ所にトラップを仕掛けるのです。
トラップをしかけ、その間にまたちょっとした講義が。

秋田のざっこの現状
「ヒシ」ですね。
中の実を食べた方も多いのでは?

秋田のざっこの現状
名前忘れた…。

秋田のざっこの現状
それからミズゴケです。
すごいふかふかです!
ちなみに、ここに入るには地区の教育委員会の許可が必要です。
もちろん、ちゃんと許可取っていたようです。
ちなみに、この湿地帯は浮島になっているそうです。

さぁいよいよ、トラップを引き上げます。
秋田のざっこの現状
ちなみに背中を向けている方が、この日の講師の方です。

で、見やすいように水槽に入れて観察です。
秋田のざっこの現状
トップの画像ですね。
写真撮ってから時間がたってしまったので、
ちょっと忘れてしまいましたが、
これが山際の沼にいたシナイモツゴです。
ですよね!?iwaoさん!
実際は7~8cmの大きさです。

で、こちらが、下の沼の中にいる魚です。
秋田のざっこの現状
こっちが関西出身のモツゴですかね。
(似てるのでほんとどっちがどっちだか(笑))

すぐそばにある2つの沼なのに、
外来種の入り具合が全然違いますよ、
と言う話を聞くことができました。

でも下の沼にもメダカ君が元気に泳いでいました。
秋田のざっこの現状
ちょっと安心しました。

今回の研修は釣りをするものに取っていろいろ考えさせられました。
近くの川や湖沼に自分の釣りの対象魚がいることは
確かに嬉しいのですが、
そのために生態系が乱れているのですね…。


自分に何ができるかは分かりませんが、
少なくても、こういう現状だ、ということは
知っておくべきことのような気がしました。


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みなさんこんにちは^^今日は今こんな事ちょっと考えてます、というお話ですタイトルは「秋田ザッコプロジェクト(仮笑)」。何をするかっていうとですね、ザッコ釣りに行ったら、そ...
「秋田ザッコプロジェクト(AZP)」(仮笑)【晴釣雨巻】at 2006年12月20日 12:23
この記事へのコメント
こんばんわ (^B^)/

メダカが健在でしたか。
モツゴってお目にかかったことはありませんが、国内種でも人間の都合で移住させられているのですね。外来魚の陰に隠れてあまり知られていないのでしょうね。
 道東方面でカブトムシが自生するようになったのも同じかな。
Posted by B級釣師 at 2006年12月17日 22:38
う~ん、為になるお話、ありがとうございました<(_ _)>。
生態系って色んなところで聞きますけど、
ブラックバスに限らず、こういった生態系の乱れもあるんですね。

良い出張でしたね^^。
私も出張多いですが、
こんな内容だったらいいのに…。

私もブログも、もっと為になる内容ならいいのに…。
Posted by アレルギー at 2006年12月17日 23:21
すんばらすぅーい研修ですね!!
こんなんあったら即挙手です^^

バスだけに限らず生態系の問題は深いとろこにあるのですね。
もしかしたらほとんどの人間には影響がないのかもしれませんが、こんな事を知っているだけでも少しは自然のお役に立てるかもしれませんね。
Posted by JTKNのしろ at 2006年12月17日 23:37
国内在来魚種を瀕死の危機に陥れつつある琵琶湖のほとりに住むひげオヤジです。

各河川への種苗としての湖産鮎放流・・・という商売が遠く北の地の魚たちをも脅かしていること、遺憾にたえません。琵琶湖では、

可愛い小魚

あるモツゴ(うぅぅぅん、30年前ならともかく、Bギルが猛威をふるう今の琵琶湖では釣ることもなかなか難しい魚ですが、沖取りの湖産鮎のたも網になら簡単に採取、他河川への放流も容易なことと思います。

とはいえ、外来魚問題以前に、琵琶湖自体がニジマス、ワカサギを始めとし、多くの営業魚によって瀕死のダメージを食らっています。職漁師の皆さんにすれば、

売れる魚が欲しい!

ということに尽きています。万が一BバスにせよBギルにせよ、彼らが

売れる魚

であったなら、これほどまで外来魚駆除の声が大きくならなかったはずと思います。何を言っても結局は「人間のエゴ」でしかないのかと思うと・・・、自然を守ることの本当の意味がどこにあるのか、判らなくなってしまう気がします。
Posted by ひげオヤジ at 2006年12月17日 23:58
こんばんは

なんとも愉快な出張ですね。
で、結局は、仕事じゃなく研修?だったのですか?
うちにもこんな研修ないかなぁ~
私もいきたいー、竿もっていくぞー(笑)
Posted by hajihadu at 2006年12月18日 01:50
ここは見覚えがあるような。
写真ではよくわからないのですが、
体色と体形などからシナイモツゴのように見えますね。
でも、やっぱ手にとって見ないとワカリマセン^^;

こと淡水域に限ると、在来的な生態系というのは完全になくなってしまいました。とても残念なことです。我々の世代はまだいいのですが、これからの世代は今の状態がスタンダードになるのですから、そう思うと恐ろしい気持ちにもなります。

ひげオヤジさんのコメントは、すばらしく本質をついてると思います。
Posted by iwao at 2006年12月18日 10:12
まつやんさん こんにちは^^
出張のない職場の人間にとっては、どんな出張でもうらやますいです。^^;

それはさておき、自分も折を見ては秋田市郊外の溜池や沼の生息調査(ザッコ釣りです^^;)を行っておりますが、年を経る毎に在来種の生息する環境が厳しくなっていると感じます。

ところで、ナチュブロだけもこれだけザッコ釣り師が増えてきたようですし、一人ではできないようなことを考えてみてもよろしいのではないかと思ったりしてます。
Posted by Tamakura at 2006年12月18日 13:02
→B級釣師さんへ
 私も国内種がこのように放流されることで、
 生態系が乱れていることに驚きました。
 人間の都合で大変なことになっているんですね。
 といいながら、ダム湖でニジマスを釣る私…。
 そして最近まで道東でカブトムシが
 いなかったことに驚いている私。
Posted by まつやん at 2006年12月18日 20:58
→アレルギーさんへ
 私もiwaoさんに教えてもらわなければ、
 全然知らなかったし、もしかしたら、
 出張にすら行ってなかったかも…。
 いろんなことを知ることができて、
 ほんとにいい出張でした(^^)
 
 
Posted by まつやん at 2006年12月18日 21:31
→JKTNのしろさんへ
 私が行く出張の中でも異例の内容です。
 
 確かにこのような生態系の混乱をまのあたりにして、
 できることはあまりないような気がしますが、
 まずは知ることからですよね!
Posted by まつやん at 2006年12月18日 21:47
→ひげオヤジさんへ
 うっ、ずばっときましたね。
 確かに人間のエゴでしかないのかも。
 私もこのような記事を書きつつ、
 数回前にはニジマスを釣った、という記事が…。
 ほんと自分勝手だ
 自己矛盾を解決するためには
 釣りを止めるしかなさそうですが、
 それは無理そうです…。
 
 さて、環境保護、環境保全の最終目的は
 人間のためのような気がします。

 生態系の乱れ=炭鉱のカナリヤ
 
 と言う感じで。
 この意見は議論を呼びそうだ。
 まとまらなくてすいません。
Posted by まつやん at 2006年12月18日 22:14
→hajihaduさんへ
 うまくいえませんが、
 仕事であって、研修であって、出張であって…。
 私も特殊業務なもんでf(^^)
 念のため、竿を持って行きました(笑)
 出番はもちろんありませんでしたが(爆)
Posted by まつやん at 2006年12月18日 22:19
→iwaoさんへ
 この日の講師の方が、そういう分野を
 研究している方で、
 「モツゴとシナイモツゴはかなり似ている」
 という話をした上で、
 「これがモツゴでこっちがシナイモツゴ」
 と話をしていたので、多分そうだと思います。
 
 こうなってくると、何が
 「在来的な生態系」
 かということも難しくなってきますね。
 シナイモツゴがいた池ももともとは人工の
 溜池だったりします。
 人工の環境なのですが、在来の生態系が
 そこにしか残っていないという現状…。
 
 確かに、今の状況がスタンダードになることを
 考えると恐ろしいですね。
Posted by まつやん at 2006年12月18日 22:27
→tamakuraさんへ
 コメントありがとうございます!
 確かに、出張で普段の職場を抜け出すのは
 ちょっとうきうきいたします(笑)

 さて、バス釣りをする人は、近くにバスがいたらいいなぁ、
 と思っているだろうし、
 私は私で近くにニジマスが放流されている
 ダム湖があっていいなぁ、と思っていますが、
 バスしかいない、ニジマスしかいない、
 という環境は明らかにおかしいんですよね…。
 そういう環境が増えてきている事実に、
 今まで気がつきませんでした。

 1人ではできないことでも、
 みんなでやればできることもあるかもしれませんね。
 でも、私の頭では思いつきまへん(泣)
Posted by まつやん at 2006年12月18日 22:35
 
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